カテゴリ:売買コラム / 投稿日付:2022/05/07 00:00
不動産売却にご興味をお持ちの皆様、「媒介契約」という言葉を耳にしたことはありますか?
不動産の売買を行う際、契約成立に向けて様々な業務を不動産会社に仲介してもらうのが一般的です。その際、不動産会社と「媒介契約」を結ぶことになりますが、媒介契約には複数の種類があり、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も少なくありません。
この記事では、3種類ある媒介契約の中から、特に「専任媒介契約」に焦点を当て、そのメリットとデメリットを詳しく解説します。
■媒介契約とは?
媒介契約とは、不動産会社に不動産の売却を仲介してもらうために結ぶ契約のことです。
不動産会社は、売主の代わりに物件の広告活動を行い、購入希望者を探したり、売買条件の交渉などを行います。
■専任媒介契約とは?
専任媒介契約とは、1社の不動産会社にのみ仲介を依頼する契約です。
売主は、自分で買主を見つけた場合、不動産会社に仲介手数料を支払うことなく、直接取引できます。
不動産会社は、売却活動の状況を2週間に1回以上、書面で報告する義務があります。
■専任媒介契約のメリット
不動産会社が積極的に売却活動を行う
専任媒介契約では、売主は1社の不動産会社にのみ仲介を依頼します。そのため、不動産会社は、他の不動産会社に顧客を奪われる心配がなく、安心して売却活動に力を入れることができます。
具体的には、広告掲載、購入希望者への紹介、内覧対応などを積極的に行ってくれることが期待できます。
不動産会社独自のサービスを受けられる
不動産会社によっては、専任媒介契約を結んだ売主に対して、特別なサービスを提供している場合があります。
例:
AIを活用した物件写真撮影
ホームステージング
買取保証サービス
これらのサービスを利用することで、よりスムーズな売却や、より高い価格での売却が期待できます。
■専任媒介契約のデメリット
担当者の能力によって売却結果が左右される
- 専任媒介契約では、1社の不動産会社に売却を任せるため、担当者の知識や経験、営業力などが売却活動の成否に大きく影響します。
- 担当者の能力が低い場合、なかなか買い手が見つからなかったり、相場よりも安い価格で売却せざるを得なくなる可能性があります。
■なぜ専任媒介契約がおすすめなのか?
不動産会社は、不動産売買が成立して初めて仲介手数料という報酬を得ることができます。
一般媒介契約の場合、売主は複数の不動産会社に仲介を依頼するため、どの不動産会社が売却を成功させても、他の不動産会社は報酬を得ることができません。そのため、不動産会社は、積極的に売却活動を行うインセンティブが働きにくいという側面があります。
一方、専任媒介契約では、売主は1社の不動産会社にのみ仲介を依頼するため、不動産会社は確実に報酬を得ることができます。そのため、不動産会社は、積極的に売却活動を行うことが期待できます。
■専属専任媒介契約との比較
専属専任媒介契約も、専任媒介契約と同様に、1社の不動産会社にのみ仲介を依頼する契約です。
しかし、専属専任媒介契約では、売主が自分で買主を見つけてきた場合でも、不動産会社に仲介手数料を支払う必要があります。
専任媒介契約であれば、売主が自分で買主を見つけてきた場合は、不動産会社に仲介手数料を支払う必要はありません。
そのため、売却活動と並行して、自分で購入希望者を探す可能性も考慮するなら、専任媒介契約がおすすめです。
■まとめ
専任媒介契約は、不動産会社が積極的に売却活動を行うことが期待できるため、多くの方におすすめできる契約形態です。
ただし、担当者の能力によって売却結果が左右されるというデメリットもあるため、信頼できる不動産会社を選ぶことが非常に重要です。
クラスコでは、お客様の状況やご希望を丁寧にヒアリングし、最適な売却プランをご提案いたします。不動産売却に関するご相談は、ぜひクラスコにお任せください。
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