不動産の購入を検討されている皆様に向けて、今回のテーマは「家を買うタイミング」です。
人生で一番高価な買い物といわれるマイホーム。
“もう少し貯金をしてから買うべきか、それとも早めに購入すべきか…” 悩む方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、不動産のプロとしての視点と、二組の家族の例をもとに、購入タイミングについてわかりやすく解説していきます。
■比較①:家を購入するまでのストーリー
Aさん家族
一郎さん(30歳)、奥さん(30歳)、子ども2人(3歳・1歳)
30歳の時にマイホーム購入を決意。
頭金を貯めるために、5年間毎月5万円を貯金。
その間、家賃8万円の賃貸アパートに住み続けました。
結果:
貯金総額:300万円
35歳の時に3,000万円の家を購入
2,700万円を35年ローン(金利1%)で借入
Bさん家族
次郎さん(30歳)、奥さん(30歳)、子ども2人(3歳・1歳)
30歳の時にマイホーム購入を決意。
貯金はなかったものの、すぐに3,000万円の家を購入。
結果:
貯金総額:0円
30歳の時に3,000万円を35年ローン(金利1%)で借入
■比較②:ローン返済期間と月々の支払い
Aさん家族
35歳から 35年間ローン返済
毎月の返済額:7.6万円
完済時の年齢:70歳
Bさん家族
30歳から 35年間ローン返済
毎月の返済額:8.4万円
完済時の年齢:65歳
ポイント:
Aさんは月々の返済額が少なく抑えられていますが、Bさんは完済年齢が若くなっています。
■比較③:支払総額
Aさん家族
支払総額:3,500万円(自己資金300万円 + ローン利息)
Bさん家族
支払総額:3,550万円(ローン利息含む)
Aさんは頭金を貯めた分、利息を減らすことができました。その差額は50万円です。
■比較④:トータルコスト
ここで重要なのが、Aさん家族が貯金期間中に支払った家賃です。
Aさんの家賃:8万円 × 60ヶ月(5年間) = 480万円
再計算:トータルコスト
Aさん家族:
3,980万円(自己資金300万円 + ローン利息 + 家賃)
Bさん家族:
3,550万円(ローン利息のみ)
結果:
Bさん家族の方が、35年間のトータルコストで430万円お得になる計算です。
■まとめ
早めに購入することで、家賃を住宅ローンの返済に充てることができ、総支払額を抑えられる可能性があります。また、Bさん家族のようにローンを早く完済できると、老後の資金計画にも余裕が生まれます。
もちろん、金利の変動や不動産価格の動向によっても結果は異なります。マイホーム購入は人生の一大イベントだからこそ、不安や疑問は尽きないものです。
少しでも迷ったら、ぜひプロにご相談ください!
あなたの理想の住まいづくりを、全力でサポートします。